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引越し業者の正しい選び方

引越日に雨が降ってしまったら

待ちに待った引越の日が近づいてきました。
ところが天気予報を確認したところ、どうやらその日は雨が降るようです。

人が天気に抗うことはできません。
しかし、何か事前に打つ手があるのであれば、対策をしておきたいものです。

せっかくの引越しの日に雨が降ってしまった場合、どのような注意をしたら良いのでしょうか。

1.引越しは中止になる?

雨や台風の予報が出た際によく出る疑問のひとつですが、基本的に事業者側から引越しをキャンセルすることはありません。
もちろん、依頼者からのキャンセルは可能ですが、引越しをやめる決断をする前に注意すべき点として、申し出るタイミングによってはキャンセル料が発生することを覚えておかなくてはなりません。

具体的には、引越し予定日の前々日に申告することで契約金額のうち20%、前日で30%、当日で50%となります。
さらに、既に使用した段ボールやテープがあれば、その分の資材代も負担しなければなりません。
引越し前後に何かと出費がかさみがちなタイミングにおいて、あまり余計なお金は出したくない、と考える人も多いのではないでしょうか。

また、キャンセルとまではいかないものの、引越し日の変更を希望する場合も、注意が必要となります。
なぜならば、いざ変更の希望を申し出ても既に希望日が他の予約でいっぱいになっており、変更できない可能性が高いからです。
上記の理由により、結局、悪天候であっても予定通り引越しを行うパターンがほとんどと言えます。

引越し当日の天候に関しては、天気予報で事前にある程度予測が可能です。
特に、夏から秋にかけては雨も多く、台風等の天災に見舞われる日も少なくありません。
心配であれば、雨天決行に際しての注意事項や、悪天候を避け引越し日を改める場合、或いは万が一キャンセルする場合の対応について、依頼している引越業者へ事前に確認をしておきましょう。

2.雨の日に引越しをすると、荷物が濡れるのでは?

引越し当日にいざ雨が降ると、引越しは濡れながらの作業となります。
そのため、作業を行うスタッフは大事な荷物がなるべく濡れないよう、その都度家具や家電をいつもより多めの梱包材で包むなどして、なるべく濡れないように気を付けながら運んでいきます。

ただし、それでもすべての雨を防ぐことは難しく、ある程度の水濡れについては避けようがないのも事実ですので、「雨は濡れるものだ」という割り切りと覚悟は一部求められます。

実際にどの程度雨に濡れるかは、引越し当日の作業環境によっても大きく変化します。
通常は荷物の搬出元、搬入先共に、なるべく出入口から近い場所にトラックを停めて荷物を運びますが、立地条件によっては近くに停められないケースが発生します。
トラックを停められる場所と、搬出元或いは搬入先の住居の間に距離がある場合、雨による水濡れは避けられません。

玄関からトラックの荷台への間が空けば空くほど、作業の難易度は増すと言えます。

3.雨と上手に付き合うためには?

完全に雨を防ぐことは難しいとはいえ、荷物が濡れるのをみすみす見過ごすわけにはいきません。
家電製品は水に濡れると故障する恐れがありますし、雨水で家具や家の中が汚れてしまっては大変です。
水に濡れた荷物を速やかに乾かすためにも、雨の日には水滴を拭き取る雑巾や古布を多めに用意しておくと良いでしょう。

盲点となるのが、雨の影響を受けるのが家具家電や荷物だけではなく、荷物を運び入れる新居の玄関や床も含まれることでしょうか。
この場合、新しい住まいを汚さないためにも、可能であれば古いカーテンや毛布、シーツ類のような大き目のサイズの布を用意しておくと、搬入時に床に敷くことで水濡れを防ぐことができます。

引越しの準備を進めていく上で、上記のような大判の古布が出てきたら、念のため取っておくと良いかもしれません。
その時点ではゴミでも、いざという時に便利アイテムとして大いに役立つ可能性があります。

段ボールが濡れた場合、中に入れた荷物も濡れてしまうのではないか?と気になるところです。
しかし、段ボールは思いのほか丈夫な作りをしており、実際のところ、雨粒が段ボールを貫通して中まで届くことはほとんどない、と言っても過言ではありません。
それでも水濡れが心配な場合は、段ボールに梱包する際に、中に入れる物をビニールで覆っておくとより安心です。

とはいえ、何事においても「絶対」という言葉はありません。
何が何でも水濡れを避けたい荷物があるのであれば、そうした荷物については前もって自分で運んでしまうのも一つの方法です。

4.無事に引越しが終わったら

雨の日の作業もなんとか終了し、段ボールの開梱と片付けが待っています。
このとき気をつけたいのは、雨から解放されたとしても、湿気は残ったままである点です。
特に段ボールは、見た目で濡れていなくても全体的に湿っているため、カビが生えやすいので注意が必要です。

一難去ってまた一難、などという事態にならないように、段ボールは作業そのままの状態で放置せず、早めに荷解きをして片づけていくよう心掛けていきましょう。