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引越し業者の正しい選び方

冷蔵庫を運ぶ時の準備と注意事項

引越しの際に運ぶ荷物のなかでも一番大きな家電といえば冷蔵庫ですが、家電製品であるが故に繊細な対応が必要とされます。
冷蔵庫の搬出と搬入を行う際には、どんなことに気を付けたら良いのでしょうか。

1.玄関からの出し入れは可能か?

まず注意しなければならないのは、今の家から運び出すことができるかどうか、また引越し先に運び入れることが可能かどうかです。
今住んでいる場所に関しては、入れることができている以上出すこともできるはずですが、万が一入れる際に無理やり入れていた場合、引っ越し時に出せなくなることが稀に起こります。
念のため、今の住まいに冷蔵庫を入れたときの状況を今一度振り返り、搬出経路の確認をしておいたほうが良さそうです。

搬出が無事にできるようであれば、次に、新居への搬入が可能かを確認しましょう。
引越し先が戸建てなのか集合住宅なのかによっても対応の仕方は異なりますが、いずれの住まいにおいても玄関の幅と通路の幅を測り、冷蔵庫が通る間隔が確保されているかどうか、調べてみることをお勧めします。

もし玄関から入れることができない場合は、クレーン車を使用して外から搬入する方法があります。
ただし、クレーン車を使用すると引越しにかかる費用がさらに上乗せされますし、新居の側にクレーン車を停める場所が必要となりますので、無い場合はクレーンを使用して運び入れるのも難しくなります。

冷蔵庫の大きさが搬入予定の場所に合うかどうかも、引越し前に必ず確認しておきましょう。

2.冷蔵庫の中身を処理しよう

冷蔵庫の中身は入れたまま運ぶことができないため、事前に中に入っている全ての食料品や飲料を出す必要があります。
その際に、製氷機の水と製氷皿の氷も、忘れずに出しましょう。
食品はできる限り食べきってしまうのが一番ですが、どうしても処理できない時はクーラーボックス等の冷蔵保管が可能な容器を用意し、一時的に中身を移しておく方法もあります。

ただしその場合、生鮮食品はどうしても傷みやすくなりますので、健康上の問題を考慮するならば、一時的な保管を考えるよりも、できる限り事前に胃の中に収めておく方が安全です。
特に、夏前後の気温が高い時期は食中毒のリスクも上がりますので、注意が必要となります。

引越しはただでさえ疲れる作業となりますので、体に負担がかかる可能性がある方法はなるべく避けた方が無難と言えます。 

3.運ぶ前に電源を落とす

冷蔵庫を運ぶ前には、必ず電源を切る必要があります。
電源を切ると中についた霜が解けて水になりますが、そのまま運ぶと水漏れを起こし、一緒に積んだ荷物が濡れてしまう危険性があるため、冷蔵庫の水は必ず事前に抜かなければなりません。
新しい年式の冷蔵庫には霜取りを行う必要がないものもありますが、そうでない機種の場合は霜が解けるのに時間がかかるため、出来れば引越しの作業を始める前日には電源を切っておきたいものです。

霜が解けた後の水ぬきは、作業を行う者が運搬中に頃合いを見計らって出すことが多いため、無理な水抜きを行う必要はありません。
気を付けたいのは、自分で霜取りと水抜きをやろうと試みた結果、触る必要のない場所を触ってしまい、冷蔵庫の故障に繋がることです。
分からない時は無理に準備を進めようとせず、特に冷蔵庫の裏側は触らないように気を付けましょう。

また、引越し当日は雑巾を数枚用意しておくと便利です。
特に冷蔵庫の上や裏側など、普段見ない場所には埃がたくさんたまっていますし、冷蔵庫の空気を気にせずに掃除をするまたとないチャンスですので、電源を切ったあとは内側も簡単な拭き掃除をしておくと、気持ちもすっきりします。

 

 

引越し作業が無事進み、冷蔵庫の搬入が完了した後は、電源を入れるまで3時間から5時間ほど置いておかなければならないので、注意が必要です。
その後電源を入れ、冷蔵庫全体が冷えるのを確認できたら、中に食品等を入れていきましょう。
ただし、夏であれば完全に冷えるまでに一日ほど時間を要しますので、注意が必要です。

冷蔵庫の引越しの準備は、前日に始めるのでは遅きに失します。
食料品の処理や電源を抜くことを考えたうえで、計画的に行いましょう。