引越しの準備をするために荷物の整理をしていると、「これはもういらないな」と思う品があちこちから出てきますし、新居に合わせて家具や家電を買い替えたりすれば、不要な荷物が一気に増えてしまいます。
いらなくなった荷物を効率よく、できればあまりお金もかけずに処分したいと考えた場合、どうしたらよいでしょうか。

1.思いきって捨てる

少し前に流行った時期がありましたが、今でもちょっとした機会に行う方が多い「断捨離」。
一言で言い表すと身も蓋もない印象を受けますが、引越しはまさに断捨離を行うための絶好の機会です。
押し入れやクローゼットの奥深くに何年も眠っているようなものがあれば、荷物の整理をしながらふるい分けをし、見た瞬間に「いらない」と思ったものは潔く手放すと、荷物も減り、家の中をすっきりとさせることができます。
その際に、小さなものは指定のゴミ袋に入ればそのまま捨てられますし、大きなものでも細かくすればゴミ袋に入れて捨てられますので、お金をかけずに処分が可能です。

ただし、不燃物の回収日は月に一回である自治体が多く、曜日や日にちも決められているため、急に決まった引越しの場合は回収日とスケジュールが合わず、簡単に捨てられません。
出てきた不要品が少なければ近くの回収所に持ち込みも出来ますが、全体的な量や大型の家具類が多い場合はあまり無理をせず、業者への依頼を検討した方が良いかもしれません。

とはいえ、できる限り自分で捨てた方がはるかに安上りですので、自分で処分が可能なものはできる限り自分で捨てるのが一番です。
ゴミの捨て方や分別については、各自治体のルールを確認し、必ずそれらに従いましょう。

2.人に譲る

「これはもう使わない」と判断された物でも、状態が良いため捨てるのが忍びない物は、誰かに譲ることで再利用できます。
必要とする人にそのまま無償で譲るのも良いですが、今はネットオークションの他にフリマアプリが充実しており、不要品を手放しつつもお小遣い稼ぎができるので一石二鳥です。

注意点としては、ネットを経由した売買や譲渡を行う場合は送料がかかるため、送る物の重さや大きさによっては利益が出にくいパターンがありますし、輸送中の事故や破損のリスクについても少なからず認識しておく必要があります。
また、取引には時間を要します。売れ残ったものについてはリサイクルショップに持っていくなど他の方法を考える必要がありますので、売買を始めるのは引越しギリギリではなく、事前にある程度期間を設けた方が良いでしょう。

リサイクルショップに持ち込む場合は、持ち込んだ品物に使用感がなく見た目が綺麗な物でも、年数がたっている等の理由によって買い取りが難しいケースもあるため、いざ店頭に出向くと逆に引き取り代が発生してしまうこともあります。
買い取りが可能か不可能かについては、顧客と業者の視点は異なりますので、その点を頭の中にとどめておきたいものです。

3.業者に依頼をする

自力で行う大物の家具家電の処理に困った場合や、あまりに不要品の量が多い場合は、不要品引き取り専門の業者に見積もりを出してもらう方法もあります。
大型家具を粗大ごみとして出す場合は回収場所まで持っていく必要がありますが、近距離ならまだしも、回収場所が遠ければ運ぶだけでも大変なことですので、専門の業者に依頼をすることで負担の軽減に繋がります。
中には、買い取りが可能な物を買い取ってくれる業者もありますので、一度検討してみるとよいでしょう。

引越し業者の中にも、引越しと同時に不要品の回収を行うことが可能な業者もありますので、引越しを検討される際に一度調べてみることをお勧めします。
自分で片づける場合と比較すると、どうしても金額がかさんでしまう面は否めませんが、引越しの荷物を運ぶのと同じタイミングで片づけることができますので、非常に楽と感じられる方も多いようです。
引越しと同時の不要品引き取りなら、別々に依頼をするよりも車両費や交通費等の費用を抑えることが可能ですので、引越しの見積もりを依頼する際には、不要品の引き取りや買い取りについても詳しく質問してみましょう。

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